バーチャルマーケット2025 Winterに出展したよ!

VRChat

1年に2回行われるVRの祭典……それがバーチャルマーケット (Vket) !
そんなVketに初めて出展したので、その報告と、こだわりポイントについて書いておこうかなと思います。

まず、バーチャルマーケットとは?

バーチャルマーケット (Vket) とは、株式会社HIKKYが開催する、バーチャル空間上のコミックマーケット (コミケ) みたいなものです。
コミケと同じように、一般参加ブースと企業参加ブースがあり、様々な個人や企業が出展しています。

コミケなどの即売会イベントと違うのは、開催ごとに特別なワールドを制作し、個人や企業はそのワールドに一部にスペースを借りて出展するというもの。

今回私が参加したVket 2025 Winterも、11種類のワールドが存在(1つは入口となるエントランスワールド) し、企業は2種類、一般は8種類のワールドがあります。

ちなみに一般ワールドはいわゆる「表」のワールドと「裏」のワールドが別々に存在するため、一般は実質16個のワールドがあります。

そんなワールドに出展できるスペースですが、もちろん数に限りがあるわけで、一般的な即売会と同じように、抽選が発生します。
見事抽選に受かったサークルが、スペースに出展できる権利を得るわけです。

ちなみに、各ワールドにいけるのはVket開催期間中のみなのですが、開催終了からしばらく経つと、アーカイブという形で”一般ブースのみ”再公開されます。
後からじっくり見て回るとか、思い出に浸るとか、そういうのができていいですよね。

参加したワールド

上で述べたように、出展には抽選があります。

  • スペース出展
  • アイテム出展
  • アバター出展

の3種類があり、それぞれ出展の形式や当選枠が異なるんですが、今回はスペース出展にしてみました。

というのも、私がVRChat上で参加している喫茶店イベントがあり、そちらも出展したいとのことで、当初はその喫茶店イベントの枠を確保するための応募でした。が、幸いなことに(残念なことに)どちらも当選してしまったので、スペースを作ることになった……というわけなのです。
(そちらのイベントは「龍の都の交易所 巨鰐アギトクス」というワールドにスペース出展しているので、よかったら見てみてくださいね)

今回めでたく出展枠を得ることができたのは、「絵本世界ノスタルジア 空に名を馳せた大海賊」という、絵本と海賊をモチーフにしたワールドです。ちなみに第一希望でした。やったー!

…とは言うものの、Vket公式には気になる文字が。

※絵本世界ノスタルジアの差分B会場は、差分Aと全内容が全く異なるものになっております。
全体を通し実験的要素の多い挑戦ワールドとなっており、どのような雰囲気のエリアに出展となるかはランダムなため、チャレンジャーな出展者をお待ちしております!

上での少し述べたんですが、一般ワールドには表のワールドと裏のワールドがあり、基本的に内容はほぼ同一で、キャラクターの台詞が違うとか、雰囲気が違うとか、季節が違うとか、”差分”というワールド作りになっています。

しかし、今回の絵本世界ノスタルジアは、その内容がまるっと違うとのこと。つまり、実質2種類のワールドなのです。
しかも、絵本だからなのか「どのような雰囲気のエリアに出展となるかはランダム」らしいので、自分がどこに配置されるのか判明する前に作り始めてしまうと、実際に作っているスペースと配置される場所の空気感がマッチしないなんてことになってしまいます

臨機応変に対応できるような、チャレンジングな参加者が求められるということですね。

……初参加でこんなとこ応募してよかったのか、当選して大丈夫なのか、まぁものすごく………不安ですね………

スペース作り

まあなにはともあれ、当選したからにはちゃんと作らなければいけません。お金も払っちゃってますからね。

方針決め

とりあえず過去の似たような雰囲気のVketをいくつか回り、どんなものを作りかイメージをしていきます。(こういうときも過去のワールドに行けるの便利ですよね)

そんなこんなで、ざっくりこんな感じで考えました。

めっちゃラフ

この画像からなにかを読み取れる人は少ないと思うんですが…

  • 絵本の世界で見るようなものにしたい
  • キャラバンのような木製の屋台みたいなものを置きたい
  • その目の前にアバターやギミックを置いて紹介したい
  • 大きな窓からうちの子が顔を覗かせてアピールしたい
  • 余裕があればポスターやイベントの宣伝もしたい

という方針でいくことにしました。

ギミック

ただ商品を置き、うちの子がニヤニヤしているだけでは面白くありません。
正直なところ置いているものに自信がないので、目を引く何かをすべきじゃないかなと思いました。

派手すぎず、楽しめるギミックということで、いろいろ考えてみます。

  • キャラバンの中からうちの子が喋って宣伝する
    • イースターエッグ的なセリフを喋らせる
    • 近くのプレイヤーを見つめるようにする
    • スペースに入る前と入った後で特殊なセリフを発生させる
    • 多言語対応する
  • アイテムをクリックしたら説明する
  • うちの子と写真撮影ができるようにする
    • プレイヤーが隣に立とうとしたらセリフを消して写真を撮りやすくする
    • 他の人が「はいチーズ」できるようにセリフを消す動作はグローバルにする
    • 取っ手(?)のエリアに入ったらビックリしたアクションをする
  • テクスチャをアニメーションして絵本風に見せるような工夫をする

という感じでいくことにしました。

すでにスペースに行ったことがある人なら、「あれ、これ無いよね?」と思うものがあると思います。
はい、残念ながら削ったものもあります……

配置

先に書いたように、どこに配置されるのかはランダムです。その場に応じた雰囲気のものを作らなければなりません。

納品期間が始まると、配置などを確認するための「下見ワールド」に行くことができるようになります。
なので、下見期間が始まってから、実際にどういう場所に配置されたのか確認します。

ワールド公開後の画面にはなりますが、今回は空の上の世界みたいなところに配置されることになりました。(下見ワールドは写真掲載禁止なので載せられないのです…)

Vketでは納品期間なら何度でも納品し直すことができるので、何度も配置される場所に合わせて作りかえて、それを最終的に納品します。

制作

決まったら、作り始めよう!
ということで、必要な物を作っていきます。

制作中の様子

木製にすること、屋根は赤で作ることを目標にしていたら、いつの間にかラーメンの屋台みたいになっていきました。
ファンタジーなキャラバンの世界はどこに………

これ以外にも、長テーブルや立て看板なども作りました。

コラボアイテム

実は、実際のスペースには ちびけもカフェ ぷてぃぱれっとという喫茶店イベントののチーズケーキとコラボしたポテチ、アイスバー、牛乳が置かれています。

これはVketの「ぶいけっとまーと!」というショッピングモールをモチーフにしたワールドに陳列される商品として公募されていたもので、採用されなかったら並ばないものなんですが、アイスバー以外は採用されたので、「ぶいけっとまーと!」で見ることができます。

よーく冷やしてどうぞ

実際にどれが採用されるかはVketが始まらないとわからないということと、利用規約に「Vket 2025 Winter以外での使用禁止」という旨の文言があったので、採用されなかったときのために置いておきました。実際、アイスバーは採用されなかったので、置いておいてよかったなという感じです。

いざ納品

VRChatのワールドは、ワールドによって独自のライティングがあったり、実際に置いてみないとわからないということがあります。

作ったギミックがうまく動くか、変なところは無いか、下見専用のワールドへ何度も足を運びながら調整していきます。

そしていよいよ納品期限を迎え、本番へ……!!

できあがったもの

そうしてできあがったものがこれです。

Vketのスペースは、4x4x5メートルという制限があり、そこにいろいろ収めなければなりません。作ってみるとわかるんですが、作りたいものを収めようとするとすぐにはみ出してしまいます。

というわけでこんなコンパクトな作りになりました。

商品棚

見せたいものは左側に並べるようにしました。
販売しているもの、していないもの、並べられるものをいいかんじの間隔で並べて、「くわしく」ボタンを置きました。

この「くわしく!」を押すと、うちの子が喋って説明してくれます。

稼働するアイテムはクリックすると動くように、身につけるアイテムは身につけられるように、動きを見せる必要があるアイテムは動画プレイヤーを表示するなどして、シンプルかつわかりやすく作ったつもりです。

うちの子

実はメインコンテンツです。

「気になるものに触るのかぁ」

「きみのことが気になるなぁ」

「えいっ」

というノリで自己紹介するようにしました。

さらにクリックしまくると、スーパー牛さんパワー的なノリでちょっといじめたあと、隠し情報を少しだけ喋るようになっています。

2周すると出る特殊セリフ

隣に立つとセリフを消す機能も入れました。
これで記念写真が取り放題ですね。

「ゆうたい」「りだつ~」

ギミックのところに書いていた、「取っ手の部分に入ったら驚く」のと「プレイヤーを見つめる」のは、残念ながらVket側の制約で入れられるギミックに制限がある(10個まで)ことと、「ずっと見られると怖い」のがテストプレイで発覚したので、見つめる機能は作ったものの無効化してしまいました。

今思えば、写真を撮ろうとしたらカメラ目線になるギミックを入れてもよかったかな……と思っています。

多言語対応

Vket公式で言語切り替え機能が使えるので、せっかくだからと機械翻訳ですが多言語対応しました。

うちの子のセリフを含め、全部英語で喋るようになります。

うちの子は英語で喋る方がいいなんてことを言うフレンドもいました。そうなのか……

おわりに

そんなこんなで無事に動く物が作れました!
実際はちょっとバグがあるんですが、まあそれはご愛敬ということで…(複数人テストプレイしなければわからなかった)

そんなVket 2025 Winterは12/21 (日)まで!
期限を過ぎるとアーカイブ化されるまでしばらく見られなくなるので、まだの方はぜひ見てみてね!

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