以前、iKKO MindOne Proというスマートフォンについてレビューしました。
(ほぼ)ましかくなAIスマートフォン、iKKO MindOne Proをゲットしたよ
実はあれ以降、アップデートが何回かあり、カメラがちょっとだけマシになったり、充電速度が発熱と引き換えに高速になったり、表示領域を縦長に表示する機能が追加されたりと、ちょっとずつまともになってきています。
ちなみに、目玉となっていたオプションのキーボードケースはイマイチでした。
それはさておき、困ったことが起きました。
ある日突然、カメラが使えなくなってしまったのです。
これは標準カメラアプリ

これはOpenCameraというカメラアプリ

それ以外のカメラを使うアプリも軒並み全滅、再起動しても直らないという事象が発生してしまいました。
調べてみても同様の事例はRedditに1件登録されているのみで、その投稿にはいわゆるクソリプが数件ついているだけで、解決策については記載されていませんでした。
レッツ修理
クラウドファンディングの特殊な機器ですから、修理については期待できそうにありません。
使えなくなる直前にしていたことは、ガタガタ揺れる車のスマホホルダーにカメラを半開きでセットしていたくらいなので、もしかしたらケーブルが基板から抜けてしまっただけかもしれません。いや、きっとそうに違いない。
というわけで、分解していきます。
※分解はメーカー保証外の自己責任な行為です。この記事を読んで何かしらの損害が発生しても、当方は一切責任を負いません
※簡易的な防水・防塵を謳っていた気がしますが、それらは失われます
分解に必要なもの
- ドライヤー または ヒートガン
- オープナー または ギターピック
- 精密ドライバー
- プラスドライバー
- トルクスドライバー
- 背面プレートを再接着するためのクッション両面テープ
カメラまでのアプローチ
よくあるスマートフォンとは違い、MindOne Proは画面側ではなく背面側から開きます。
開けた後の構造を見た感じだと、もし画面側から開いたら、たぶん修復不可能なダメージをフレキシブルケーブルと心に負います。
まず、カメラ部分は閉じておくと分解の邪魔なので、開いておきます。

ドライヤーなどで温めた後、プラスチックのヘラで外周とカメラ部分のくぼみをぐるりと1周させます。


このとき、あまり深く差しこみすぎるとNFCアンテナを破損するので注意が必要です。
また、背面はたしかガラスなので、無理に力を入れるとたぶん割れます。
さて、背面プレートが外れました。

バッテリーが見えますね。このバッテリーは両面テープとかで固定されているわけではないので、簡単に取り外せる……と思いきや、コネクタを外すには黒いプレートを外す必要があるので、この時点ではまだバッテリーを外せません。
なので、ネジを外していきます。
プラスねじと、2種類のトルクスねじが使われているので、適切なドライバーで外していきます。
どこに何が使われているのか忘れないようにしましょう。
1点注意点として、右下のねじ穴だけ青いシールが貼られてます。
おそらくvoidシールの一種だと思うので、何らかの保証を受けたい人はここで引き返した方がいいです。
さて、黒いプレートも外れました。

フレキがはずれ……ているわけではなさそうですね。なんだか嫌な予感がしてきたぞ……。
カメラ部分はネジを外してフレキのコネクタを外すだけで取り外すことができます。
また、カメラ部分は、カメラの背面側に目隠しのシールが貼られていて、剥がすとねじ穴が現れ、分解できます。
ホールセンサーで開閉状態を検出する用の磁石が目隠しのシールの下にあるので、なくさないようにしましょう。
原因調査
さて、そうやって分解したカメラを調べてみましょう。
どれどれ……おや、ここが断線していますね……。

コネクタ部分に近いフレキの、L字になっている部分の内側です。
このフレキは複数の層になっていますが、1番下の層だけ断線しているみたいです。
わかりにくいので色を付けてみましょう。

赤い線と青い線が本来繋がっていないといけない箇所ですが、紫の箇所で裂けています。これが何の線なのかはわかりませんが、起動しない以上、重要な線なのでしょう…。
ちなみに、拡大しているので分かりづらいですが、赤い方の線は1mm未満の幅しかないように見えます…。
うーん、修理するのは難しそう……。
でも、修理しなければ永遠にカメラが使えないAndroidスマホになってしまいます。
また、昨今は地域通貨で決済するときや、病院やガソリンスタンドなどのチェックインでカメラを多用します。
なので、カメラはどうしても使いたい……。
直すしか……ないのかぁ………
(よい子はメーカーに相談するなり修理を依頼するなりしましょう)
修理に必要なもの
- ハンダごて(30W程度の低温タイプ)
- はんだ
- フラックス
- ほそーーい線
- カッター
いざ修理
さきほどの写真は実は処理済みだったのですが、断線した部分の皮膜を剥がします。このとき、できるだけハンダづけしやすい場所を探しましょう。
デリケートなケーブルなので、カッターの先端を使っておそるおそる皮膜を剥がします。
剥がしたらフラックスで掃除し、ハンダをちょっとだけつけて準備しておきます。
ほそーーい線も適切な長さにカットし、ハンダをつけておきます。
ふたたびフラックスを塗り、ほそーーい線をフレキシブルケーブルにハンダ付けします。
このとき、テスターなどを使って隣と短絡していないか入念にチェックします。

問題なく繋がっていそうだったら、液体の接着剤やテープなどで補強し、分解したときと逆の手順で組み直します。
動作確認
さあ、どうだ……??

おお、映りました!!感動!!やったね!!!
というわけで、修理できました。
しかし、その後ちゃんと動作確認してみたところ、フォーカスの調整が一切効かない状態になってしまいました……。
幸いにも近距離なら撮れるので、スマホ決済やチェックインなどのコード読み取りは問題なくできますが、景色の写真を撮るのは不可能になってしまいました……。
まあ、使えないより100倍いい!
というわけで、修理成功ということにしたいと思います。
あとがき
構造上の不具合だと思うんだよなぁ。メイン端末として使っている人が少ないからあまり露見しない?
これ以降、カメラを開くのが怖くなってしまいました。今はつねに折りたたんだ状態で使っています…。

コメント