ドスパラタブレット RT08WT の分解

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ドスパラがかつて販売していたRT08WTというWindows搭載タブレットをご存じでしょうか。

当時、購入したユーザーから「欠陥品」とか「詐欺」とか言われてプチ炎上した歴史のある、忌まわしきWindowsタブレットです。

どういう理由でそのように言われたのかは、ググれば当時怒っていた人の記録がゴロゴロ出てくると思うんですが、簡単に箇条書きでまとめると、

  • 販売開始して数日後、いきなり1万円オフになった(予約購入した人が泣きを見た)
  • 当時、eMMC搭載の商品は「eMMC搭載」と記載して販売されていたが、このタブレットはeMMCであるにも関わらず「SSD搭載」として販売され、嘘では無いものの購入した人から不満が続出 (後日、ひっそり商品ページに但し書きが追加)
  • スピーカーがコイル鳴きする。音量を上げると音割れする
  • タッチパネルに不具合があり、中期くらいまでのロットでCPUを30%近く常に消費する
  • タッチパネルにズレがある、画面の端でペン先がズレる
  • 上記3つの製品不具合を認めない

というもの。特にCPUを30%消費する不具合が顕著で、先代のAtom搭載8インチタブレットの方が体感速度が速いという感じだったそうな。
SSDに関しては、兄弟機にあたる11インチモデルがちゃんとSSD搭載だったことから、信じて疑わなかった人が多数いた模様。私もその一人。

…とまあ、つもる不満は置いておいて、今回はそんな詐欺パラタブレットの初期モデルを分解していきます。
なぜ分解するかって?そりゃ、基板に空きポートがあってアップグレードできないかなっていう淡い期待を抱いてしまったからです。


※この記事は電子機器の分解を勧めるものではありません。分解することで保証を受けられなくなるほか、怪我や事故に繋がる恐れがあります。当方ではこの記事を閲覧したことによって生じた問題等への責任は負いません。

まず殻割りから。
某リンゴ製品のように接着剤などでくっついていると思いきや、ツメで留まっているだけのようなので、分解用の器具を差しこんでツメを外していきます。画面を割らないように慎重に……。

はい、外れました。
大きめのバッテリーと基盤が見える、シンプルな構造です。

ちなみにバッテリーに関してもネジで留まっているだけなので、破棄する際は接着剤と格闘しなくても簡単に取り外すことができます。

ヒートシンクから顔を出しているのはWi-Fiチップ。オンボード実装なので残念ながら交換はできません。

アンテナが1本しか繋げられないので、スピードはお察しです。期待してはいけませんね。

次にヒートシンク(シールド?)を取り外します。

グリスがべっちょり付いているのがCeleron N4000と思われます。

では次にいくつか細かく見ていきます。

SanDiskの記載があるものは、eMMCのチップと思われます。
1つしかなく、型番にも128Gの記載があるので、1チップで128GBなのでしょうね。

次は、SK hynixの記載があるチップ。
SK hynixといえば、デスクトップ用やノートPC用のメモリでよく聞く名前ですね。ということでこれはメモリでしょう。
4つあるので、1つあたり2GBと思われます。

次はSlimPortと記載のあるチップ。
SlimPortといえば、MHLと競合する、「スマホ等から映像を出力する規格」と記憶しています。よくわかってませんが、DisplayPort Alt Mode用に使っているとかでしょうか?

最後はコイツ。忌まわしきGOODIXのチップ。タッチパネルを制御してるチップですね。たぶん。
コイツのドライバに不具合があってCPUを20~30%消費しやがります。

ところで、基板の所々に「TVE8016E」という文字が登場します。
ほかのブログでも触れている人がいますが、TechVisionという企業の型番らしいので、製造メーカー内部の名称(あるいは本来の名称)なのでしょうね。

ざっと見た感じ、空きポートの類いはひとつもありません。基板の裏側には何もありませんでした。
何らかの部品を交換して性能の向上を図りたかったんですが、無駄な努力に終わりました。

ところで、このタブレットはファンレスなのですが、グリスや熱伝導シートが塗られている/貼られているのはCPUと電源制御ICのみでした。
TechVisionはeMMCやメモリが発熱するという考え方はないんでしょうね。
無駄だとは思いますが、薄い熱伝導シートを乗せておくとちょっとはパフォーマンス改善に繋がるかもしれません。


というわけで、RT08WTの分解記事でした。
グリスを塗り直すとか、処分する際にバッテリーを取り外すとか、そういう場面じゃなければ分解する価値も理由もありません。

今見たら販売ページも周辺機器ページもごっそり消えているので、もう消してしまいたいんでしょうね。

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