シリコンアレルギーって知ってる?という話

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世の中には様々なアレルギーがあります。

皆さんがよく知っている花粉症もそのひとつ。
小さな小さな花粉が鼻などから侵入することによって、身体が反応して鼻水や目やになどの原因となります。

もちろん身の回りに潜むアレルギーはそれだけではありません。
有名な物だと、そばアレルギーとかたまごアレルギーとかがありますよね。

今回はそんな身の回りに潜むアレルギーのひとつ、シリコンアレルギーについてのお話です。

この記事は医学的見地に基づくものではないですし、私自身は医者でもなければ薬剤師でもありません。
あくまでも私の体験談なので、「こういう事例があるんだ」程度の認識にとどめ、不安なことがある場合は適切な病院で医師に相談したり、治療を受けたりしてください。

そもそもシリコンアレルギーって?

読んで字のごとく、シリコンアレルギーとは「シリコン」や「シリコンゴム」と呼ばれる物質に対してアレルギー反応を起こす体質のことです。

Googleで「シリコンアレルギー」と調べると、なぜか検索の上位に「ラテックス」という物質の情報が出てきますが、「シリコン」と「ラテックス」は異なる物質です
ざっくり言えば、「シリコン」は合成ゴム、「ラテックス」は天然ゴムです。

検索結果を鵜呑みにして「シリコン = ラテックス」と勘違いしないようにしましょう。

症状が軽いと気付きにくい

アレルギー症状と聞くと、花粉症のように鼻水が大量に出るとか目やにの量が凄いとか、あるいはじんましんが出るとか意識を失うという認識の人が多いと思います。
ですが、アレルギー症状が軽い場合や、アレルゲンと接触方法によっては、そのような顕著な症状が出ないという場合も多々あります。

たとえば、注射を受ける際にアルコールやイソジンで皮膚が赤くなったりかゆくなったりする人がいますが、あれもれっきとしたアレルギー症状です。

自分に起きたシリコンアレルギー症状

前々からシリコンにアレルギーがある人がいるという情報を知ってはいました。
しかし、アレルギーのある人は顕著な症状が出るとばかり思っていたので、自分にはそういった症状が出ないからシリコンのアレルギーはないと思い込んでいました。


症状が起きたのはコロナ禍で在宅ワークになり、仕事を可能な限り快適に過ごそうとネックストラップ型のヘッドセットを購入したのがきっかけです。

購入したのはソニーの「WI-1000XM2」。スマホと接続しても音質がよく、ほぼ最高性能のノイズキャンセリング機能があり、有線接続しても音楽を聴ける(航空機内で使える)という特徴を持ったそれなりにお高めのヘッドセットです。

このヘッドセットは、首に当たる部分にシリコンが採用されており、装着感の向上や携帯性の向上が図られています。

シリコン製のネックバンド採用

実際、装着した感じはさらさらして悪くないですし、曲げることで専用のポーチに入れることができるので、いい製品だなと思っていました。

そう思っていたのもつかの間、これを身につけながら数日間仕事をしていると、なんだか首の周りがかゆいということに気付きます。
その当時はちょうど初夏のあたりで、汗ばむような陽気になる日もあったので、あせもの一種だろうと考えて深く考えず、ベビーパウダーなどをつけてあせも対策をしてみました。

…が、数日経っても様子が変わらないどころか赤くなってきて、かゆみも増加。寝ている最中にひっかいてしまったようで、ぶつぶつやひっかき傷が出てきました。
鏡を見てみたところ、ちょうどヘッドセットを付けていた箇所とその周辺だけ真っ赤になっていたので、これはまずいと病院へ行き、アレルギーであるとの診断でした

あくまでもこの製品のシリコンが原因でアレルギー症状が明らかになったというだけで、この製品がアレルギー症状を引き起こすとか、この製品が危険というわけではなく、この製品を批判するわけでも批判する意図もありません。

あなたももしかしたらシリコンアレルギーかも?簡易チェックしてみよう

私がシリコンアレルギーだと気付かなかったように、みなさんももしかしたらシリコンアレルギーだということに気付いていないかもしれません。
というわけで、簡易チェックしてみましょう。

カナル型イヤホン (耳穴に差しこむイヤホン)を使うと耳がかゆくなる

一般的なカナル型イヤホンは、シリコンのイヤーピースが使われています。
カナル型イヤホンを長時間使うとかゆみが発生する場合は、シリコンアレルギーの疑いがあります。

シリコンのリストバンドを身につけると、その部分だけ赤くなったりかゆくなったりする

先ほど実体験としてシリコン素材のヘッドセットを身につけたらアレルギー症状が出たと書きましたが、同じ理由でリストバンドを着用した場合でもアレルギー症状が出ることがあります。

シリコン素材のサンダルを着用するとかゆくなる

クロックスという有名な柔らかいサンダルがあります。
あれはシリコンではありませんが、それを真似してシリコンで作られた類似製品が世の中にはいくらかあります。

そういった製品を着用しているとかゆくなる場合、アレルギーを疑った方がいいかもしれません。

シリコン入りのシャンプーやコンディショナーを使用するとフケやかゆみが起こる

シャンプーやコンディショナーの中には、髪の毛につやが出るようにとシリコンが配合されているものがあります。
そういった製品でフケやかゆみが出ている人は、ノンシリコンの物に変えてみて様子を見ましょう。
それで治まるのであれば、シリコンアレルギーの疑いがあります。

身体に直接触れるシリコン製品を使うと肌が赤くなったりかゆくなったりする

これはわかりやすいですね。

夏の時期に首元を冷やすような製品がありますが、そういった製品の中には肌に直接金属が触れるのを防ぐためにシリコンパッドが添えられているものがあります(REON Pocketなど)。
そういったシリコンパッドなどで赤みやかゆみが発生したら、アレルギー症状かもしれません。

いくつか当てはまりましたか?

もし上記のいくつかが当てはまるのなら、もしかしたらシリコンアレルギーかもしれません。
気になるのであれば、アレルギー科のある病院を受診することをおすすめします。

症状を抑えるために

自分にシリコンアレルギーの疑いがある場合は(もしくはシリコンアレルギーだと判明している場合は)、身の回りのシリコン製品から距離を置きましょう。
もしシリコン以外の製品に置き換えられるなら、その方がいいです。

カナル型イヤホンのイヤーピースをシリコン以外の物に変える

一般的なカナル型イヤホンはシリコンのイヤーピースが使われていますが、世の中にはウレタンやエラストマーなどのシリコン以外が使用されているイヤーピースもあります。
また、最近話題の完全ワイヤレスイヤホン専用の製品もいくつかありますので、そういった製品に置き換えることでアレルギー症状を抑えることができます。

シリコン部分にカバーを付ける

先ほど実体験で、ネックストラップのヘッドセットでアレルギー症状が出たと書きました。
本来ならば使用を止めるのが最もいいのですが、製品自体はとても気に入っていたので、社外品の布カバーを巻いて使用していました。
薄い布カバーだと若干アレルギー症状が起きますが、ある程度の厚みがある布カバーであればアレルギー症状を抑えることができます。

シリコン部分を外せるなら外す

シリコン部分を取り外しても製品としての機能に問題がないのであれば、シリコン部分を取り外してしまうのも手です。

最後に

アレルギーなんて花粉症以外は縁の無い話……。そう思っている時期が自分にもありました。
自分にシリコンアレルギーがあると判明したときから身の回りを見てみると、わりといろいろな部分でシリコンが使われていることがわかりました。

決して人ごとではない…

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