海外から安いmicroSDカードを輸入したからちょっと調べてみた

電子機器全般

スマートフォンにデジタルカメラ、ゲーム機にドライブレコーダー。今や、SDカードは私たちの生活に欠かせない物になっています。

使う機器の数だけ使うSDカードがあります。しかし、ほとんどの機器にSDカードは付属しません。

よく言えば、自分の好きなSDカードが使えるということですが、悪く言えば、わざわざSDカードを別に用意しなければいけないということで、それがわかっている人にも、わからない人にも、面倒くさいものとなってしまっています。

SDカードに対してこだわりがないからと言って、ただ単に安いSDカードを買うのはおすすめしません。試しにAmazon等で激安なSDカードを探してレビューを見ていただければきっとわかると思いますが、安すぎるSDカードは速度が遅いとか、ひどい物では容量偽装などの不正が施されている場合があります。


今回は、そんな中でもある程度信頼のできるショップで、信頼できるメーカーのmicroSDカードを購入してみました。

一番上に載っている写真がそれです。19.19ドルだったので、当時の日本円では2,200円程度でしょうか。

信頼できるメーカーのmicroSDカードとはいえ、有名なブランドのSDカードは偽物も流通しているので、このSDカードについても調べてみました。


まずは外観から

Kodak, Kodak, 写真の Kodak♪

改めて、記事トップのmicroSDカードの外観です。

Kodakの名義で発売されている128GBのmicroSDXCカードです。

性能としては見ての通りですが、

  • Class 10
  • UHS-I U3
  • V30

となっています。

見た感じ、変になっているようなフォントはなく、SDカード自体のプリントも自然に見えます。

中身のチェック

次に、中身…といっても、記憶領域の中身ではなく、SDカードとしての中身を見てみましょう。

簡易情報

これは、Androidアプリ「SD Insight」を使用して調べた画像です。(無料アプリですが、新しいバージョンのAndroidだとシステムの制限で使えません)

MANUFACTUREの欄に「ORIGIN IS UNKNOWN」とあります。これは、どこのメーカーのものかわからないという意味です。それだけ見ると怪しく感じますが、不正なSDカードだと「INVALID」(不正)という表示になるので、怪しいものではありません。

容量や製造月については言うまでもないですね。少し容量が小さく見えるのは、管理上そうなっているだけで、決して不思議なことではありません。


では、次は詳細を見ていきましょう。

その1
その2

ManufactureやOEMは先ほどと同じようにunknownとなっています。

OEMは「SO」となっています。このあたりのデータベースは公開されていないのでわかりませんが、かるく調べたところ、SONY製ではないかという説があるようです。

実は見るべきなのはそこではなく、SD CARD CONFIGURATIONの欄です。

ここの2項目が変な表示になっていなければ、問題のないSDカードということになります。

(SDカードは「Secure Digital」の略で、著作権保護機能が盛り込まれています。ここの表示は、その機能が正しいものかどうかを表しています。)

今度はパソコンで見てみる

Androidアプリでは、どうやら正しいSDカードであることがわかりました。

では、今度は記憶領域という意味での中身を見ていきましょう。

まずは、USB 3.0のmicroSDカードリーダーでWindowsパソコンに繋いでみます。

認識されました

一瞬、「パソコンがSDカードを識別している……!?」と思いましたが、そうではなく…

中身1
中身2

アイコンを表示するようなコンテンツが最初から入ってました。芸が細かいけどこれWindowsにしか通用しないような…。ちなみにウイルスとかではないようです。


プロパティも見てみましょう。

プロパティ

使える領域は117GB………って、ちょっと待った、SDXCなのにFAT32でフォーマットされてる……!!

一般的にSDXCはexFATという形式でフォーマットされているもので、多くの機器はそれを前提として作られています。

FAT32でフォーマットして使うこともできますが……そうやって使う人はほぼいないでしょう。


さて、今度は記憶領域そのものを見ていきましょう。

exFATでフォーマットし直して、領域の検査ツールを動かしてみます。

H2testw

動かしたのはH2testwというツール。

全記憶領域にデータを書き込み、そのあとそれらを読み出すことで、正常に書き込めるか、読み込めるかを検査します。

上の画像のように、バーが緑になって完了すれば問題なく書き込みと読み込みが行えたということになります。

書き込み速度と読み込み速度も出ていますが、UHS-I非対応のUSB 3.0 microSDカードリーダーで接続したためか、公称の速度よりは多少遅くなってしまっているようです。

おわりに

中身のチェックは以上です。

みなさんもSDカードなどを買ったら、こうしてチェックしてみてもよいかもしれません。

今回はやりませんでしたが、H2testwを数回試してみるとか、CrystalDiskMarkなどで速度を測るなどをしたら、より正規品である信憑性が高まるかと思います。

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