みなさん、Nintendo Switchは楽しんでいますか?
まぁ、ゲーム機を買っておいて楽しんでない人なんていないと思いますけれども、みなさんはゲームをするにあたって、新しいコントローラを買ったりしましたか?
これに対しての答えは半々だと思います。ジョイコンのままでいいと言う人もいるでしょうし、Proコントローラじゃないとやってられないという人もいると思います。
そのProコントローラですが……正直言って高くないですか?
任天堂の製品ですし、もう少し安くてもいいんじゃないかなって思うんです。
まぁ、高いがゆえの安心感とか、そういうのがあるのかもしれないですけれども……
そして、コントローラの値段が高ければ、任天堂以外が発売している互換コントローラに手を出したいという思いも一定数あるはずです。
しかし、HORIなどが出しているコントローラは有線だったり、HD振動やジャイロがなかったりと、かなり「妥協」しなければならない点があります。
ゼルダの伝説 BotWなんかはジャイロがないとクリアできない謎解きがいくつかあるので、そのたびにジョイコンに持ち替えるのは正直言って面倒くさいです…よね?
しかしなんと、中国ではジャイロを搭載していて、しかも無線のコントローラが多数売られています。
まぁ、デザインがアレなものがほとんどですが……。
そんな中でも、見た目が明らかに純正のProコントローラとそっくりなコントローラがありました!
今回はそれを入手できたので、使ってみた感じのレポートです。
※日本国内で認可されていない無線機器(技適を通過していない無線機器)を適切な無線の免許や許諾を無しに使用すると、電波法違反となります。そのような機器を使用する場合、無線機能を「物理的に」壊して運用してください(無線アンテナを切断するなど)
※日本国内で認可されている機器(技適が通っている機器)でも、分解するとその適用が無効となることがあります
(文字通りの)表面的なレビュー
さて、中国の通販サイト「Aliexpress」を通じて入手したのがこちらのコントローラです。
パッケージはパチモノ感はあまりなく、いかにもな中国製の安物コントローラという感じです。
ちなみにちょっと潰れてました。まぁ、これは海外通販あるあるなので、気にしないことにしましょう。
ちなみに、裏側はこんな感じになっています。
よーーーく見ると、「HD rumble」(HD振動)とか、「built-in amiibo functionality」(内蔵amiibo機能)とか書かれていますが、
そんなものは ありません。
使ってみた感じだと、あるのは
- 振動 (HD振動ではない)
- ジャイロ
- 無線機能 (技適アウトなので試してない)
- バッテリー
くらいのものです。
amiiboも試そうとしましたが、amiiboを使用する画面になると動作が重くなり、しばらくして「エラーが発生しました」というような画面になり、使用できません。
振動に関しては、HD振動ではないだけで、あることはあります。
ですが、HD振動のように細かい強弱があるわけではなく、それどころかおおざっぱな強弱もないので、
オフ (振動なし) と オン (最強) しかありません。
マリオ オデッセイで埋まっているアイテムを探すのにHD振動を使用するシーンがありますが、そのポイントに近づいただけでものすごい勢いで振動し始めるので、アイテムを探している間に手がプルップルになります。まるでニンテンドー64に振動パックを初めてつけた時のようです。「シ、ビ、レ、ル~~~~!」
あ、Splatoon 2だと、チャージ中やイカセンプク中などにブルッブルするので、やはり手がプルップルになります。というかチャージャーが当たりません。プルプルするので。(慣れたら当てられるかもしれないけど慣れてどうするの)
ちなみに、本体裏側のねじを外して開けたところに技適の表示がありますが、純正コントローラの番号をコピーしただけのものなので、デタラメです。
技適マークがあっても、その技適マークが不正なものの場合、電波を出して使用すると違法なのでお気を付けください。
この写真をみてわかるように、このコントローラには純正品のような「Nintendo Switchのロゴ」はありません。本家のロゴを勝手に使ってはいけないだろうとの判断なのでしょうね。まあ、意匠権に引っかかると思うんですが。
この製品には、充電用としてUSB Type-A to USB Type-Cケーブルが付属しています。
充電用とはなっていますが、通信もできますので、このケーブルでドックとコントローラを接続し、充電や通信を行います。
8bitdoのSF30 Proのように、有線通信が一切できない互換コントローラもありますが、このコントローラは「Proコントローラの有線通信」をONにしておけば、無線を使用せずに有線で操作をすることができます。
なので、無線機能をなくしてしまえば、日本国内でも(いちおう)使用することができます。
製品の品質は…
いちおう書いておきます。
このコントローラ、最初は壊れてました。
どう壊れていたかというと…
- スティックの左上に入力が非常に入りづらい
- スティックの細かい入力が入らない
- 右スティックを押し込むとジャイロが右に90度向きを変える
というものです。ひとつずつ説明すると…
1.スティックの左上に入力が非常に入りづらい
書いて字のごとくです。
Nintendo Switchにはコントローラやスティックの動作確認をする機能がありますが、そこでスティックの動作を確認すると、左上だけ100%の入力が入らず、90%くらいのところで止まってしまいます。
しかし、ぐりぐりすると100%入ります。でもまたやり直してみると、やはり90%くらいのところで止まります。
粗悪品のスティックを使っているのでしょうか。
ちなみに、左右どちらも同じ状況でした。仲がいいね。
2.スティックの細かい入力が入らない
上に書いたのと似てますが、ちょっと違います。
さっきは左上だけ100%入らないと書きました。つまり、上下や左右は100%の入力が入るということです。
ですが、上下なり左右に100%倒した状態で、すこしだけ横や縦に入力をずらしていくと……およそ15度くらいの角度を超えるまで、その入力が無視されてしまいます。
わかりやすく言うと、まっすぐ進んでいる主人公の行く先を、少しだけ右にずらしたいのに、向きを変えてくれないということです。
絶妙な位置にいるパタクリボーを踏みたいのに踏み逃して奈落に落下していく感じです。ファミコンのころよくやりましたね。
マリオカートのような、入力が大きいゲームはそんな問題は起こりづらいですが、Splatoon 2のような微調整が生死を分けるゲームだと、死活問題になります。
3.右スティックを押し込むとジャイロが右に90度向きを変える
個人的にこれが一番の問題だと思っています。
ちなみに左スティックを押し込むと右に30度向きを変えます。左ちゃうんかい。
具体例を出すと、Splatoon 2で正面の敵にスペシャルを使おうとしたら、あさっての方向を向いてしまうのです。
Splatoon 2においては、スペシャル技を使うシーンはたいていの場合、ここぞという場面です。
そんなときに変な方向を向いてしまっては、ゲームになりません。というか負けます。
スティックの押し込みとジャイロを併用するゲームが(自分が知っている限り)そんなに存在しないのが唯一の救いでしょうか。
ちなみに、上記3つの問題点については、分解してほかのコントローラをスティックの部品を入れ替えたら、2番目以外の問題は解決しました。
でも2番目もそこそこに問題なので、やはり使い物になりません。
さいごに
まあ、ここまで読んだらわかるとは思いますが、
絶対に買うべきではありません。
安物買いの銭失いとはまさにこのことを言うのですね。
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