ついにNintendo Switchも手軽なお絵描きツールに…!
みなさん、「Colors!」というお絵描きソフトは知っていますか?
もともとはNintendo DSのHomebrewアプリとして開発され、その後iPhone / Android、PlayStation Vita向けに開発され、さらには3Dのお絵描きができるソフトとしてNintendo 3DSで「Colors! 3D」として販売された、知る人ぞ知る有名なお絵描きアプリなのです!(Vita版は日本未発売らしいです)
最初期のColors!は一部のNintendo DSにひっそり搭載されていた筆圧感知に対応していて、筆圧を活かしてお絵描きができるのが売りでした。
しかし筆圧感知に対応していたのはそれ1つだけで、その後に出たものはすべて筆圧は非対応でした。
ところが、Nintendo Switchで発売されたColors Liveは、なんと筆圧を使うことができるのです!
…でもよく考えてみて下さい。
Nintendo Switchの液晶画面は静電容量式と呼ばれるタッチパネルが採用されており、一般的にこのタイプのタッチパネルでは筆圧を感知することができません。(一部のiPhone等に搭載されている圧力感知可能な「3D Touch」は特殊な構造を必要とします)
じゃあColors Liveはどうやって筆圧感知をするかというと……「Colors SonarPen」という、イヤホンジャックに接続する専用のペンを使用します。
ところで、このブログの熱心な読者であれば、「SonarPen」という単語に聞き覚えがあるかと思います。
そう、あのSonarPenとコラボして誕生したペンが「Colors SonarPen」なのです!
このブログのSonarPenについての記事は タグ:SonarPen を見てくださいね
で、このColors SonarPenなのですが、どうやら通常のSonarPenと互換性があるらしいです。
つまり、すでにSonarPenを持っていれば、Colors Liveを購入するだけで筆圧を活かしたお絵描きが可能になるということなのです!
もちろん通常のSonarPenと同様に、充電などは必要ありません。
・・・あ、ちなみに、SonarPenを持っていなくても、指やスタイラスで絵を描くこともできます。
ただし、筆圧が効かないので、そのあたりはブラシメニューを呼び出してブラシサイズをいじって対応することになると思います。
SonarPenを認識させて初期設定する
さて、まずは起動してみましょう。
赤枠で囲った「sonarpen」のところに緑色のランプが付いていない場合は、SonarPenが繋がっていないか、設定されていないかのどちらかです。
まだSonarPenは繋がずに、そのボタンを押しましょう。
SonarPenの説明が出るので、気にせず「セットアップと調整」を押して先へ進みます。
そうしたらSonarPenの接続や初期設定をする画面になるので、指示に従ってSonarPenを接続して設定を済ませます。
接続後はこんな感じ。サイドボタンはメニューを開くのに使えます。
注意点として、書いてあるようにSonarPen接続中はイヤホンの音量を最大にしておいてください。
また、Colors Liveをやめて別のゲームをイヤホンで遊ぶときは、忘れずに音量を元に戻しておきましょう。
トップ画面に戻ると、「sonarpen」の箇所に緑色のランプがついて、認識していることがわかります。
ただ普通に絵を描く
普通に絵を描く場合は、「新しい絵」を押します。
その後、キャンバスの形を聞かれるので、好みのものを選びます。
この画面になったらもう絵を描き始めることができます。
キーは以下の通りです。
※設定を右利きにした場合の機能です。左利きにすると、おそらく上下左右キーの機能がABXYと入れ替わります。
ボタン名 | 機能 |
---|---|
上キー | 拡大 |
下キー | 縮小 |
左キー | 移動モード(押してる間) |
右キー | スポイト |
Lボタン (SonarPenのサイドボタン) | ブラシメニュー (色、ブラシサイズ、レイヤー、反転、履歴など) |
ZLボタン | 一段階戻す |
ZRボタン | 一段階やり直す |
-ボタン | 入力設定 |
+ボタン Bボタン | 保存メニュー / タイムラプス |
スティック上下 | レイヤー切り替え |
筆圧についてですが、こんな感じで反応していることが確認できました。
あとは好きなだけ描くだけです!
目標を持って絵を描く
今作には、「Colors Quest」というモードがあります。
Questという言葉を聞くと、某ドラゴンをクエストするゲームが思い浮かびますが、これはそういうモードではありません。
絵を描いて敵をやっつけるみたいなのを想像しているのだとしたら、残念でした。
Colors Questは、特定のテーマに沿って指定された時間内で絵を描くというモードです。
様々なテーマや条件に沿って絵を描くことで、いろいろなセンスを磨いていこうという趣旨のモードです。
まあ、おまけ機能みたいに思っておけばいいでしょう。
みんなが描いた絵を見る
Colors!シリーズを触ったことがある人ならご存じと思いますが、オンラインギャラリーという機能があります。
このオンラインギャラリーは、世界中のColors! 利用者オンラインに載せた自慢の絵を見ることができる機能です。
この記事を書いている最中も何度か更新され、流行のアニメやゲームのイラストが投稿されているのを見かけました。
みなさんも、自慢したい絵があったら載せてみるといいかもしれません。
なお、絵にはいいねやコメントがつくことがあります。
自慢の絵に好意的なコメントがついたらうれしいですよね。
いいところ / わるいところ
さて、軽く触ってみて気付いた、いいところとわるいところを紹介します。
いいところ
- ((Colors) SonarPenを持っていれば) 筆圧が使える
- ((Colors) SonarPenを持っていれば) パームリジェクションが効くので、画面に手を置いて描くことができる
- Joy-Conは分離しても使えるので、左手デバイスとして使用することができる
- Nintendo Switch、Nintendo Switch Lite、Nintendo Switch (有機EL)すべてで同じように使用できる
- (SNS連携していれば)描いた絵をエクスポートしてSNSですぐにシェアできる
- オンライン機能はNintendo Switch Onlineに加入していなくても使える
やはり、一般のタブレットよりも普及していると思われるSwitchで、ペンさえ買えばお絵描きできるというのは強みですね。おとなもこどももおねーさんもお絵描きに勤しむことができるんじゃないかなと思います。
わるいところ
- 気軽にサクッと買える値段ではない (税込3,459円)
- Colors SonarPen同梱パッケージは今のところ日本では販売していなさそう
- 本格的な絵も描けるけど、本格的な機能はない
- キャンバスサイズが3種類しかない
上2つ以外はColors! シリーズお約束って感じです。
個人的には「サンプルを見ながら真似して描いてみよう」みたいなモードがあってもよかったんじゃないかなって思います。いや、もしかしたらQuestモードにあるのかもしれないけど、ぱっと見た感じはなさそうでした。
まとめ
まとめです。
ペンさえ買えば、液タブのようなイメージで、年齢を問わずサクッとお絵描きができる環境がそろうという点では素晴らしいと思います。
でも逆に、それ以上を求めてはいけません。
色調補正したいとか、クリッピングしたいとか、レイヤーにフィルターをかけたいとか、そういう本格的な機能は一切無いので、本格的なものを求めるのであれば、安いAndroidタブレットにSonarPen対応のお絵描きアプリを入れた方が幸せになれます。
落書き用途にお勧めといった感じでしょうか。
気になった人は、ペンをそろえてご購入されるのがよいと思います。
ここから買えます。
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