BLAZE EV SCOOTERを購入してはや1ヶ月以上経ちました。
毎日のように乗っているといろいろ気付かされることや注意するべきことが見えてきたので、今度はQ & A方式で疑問に答えるような形でいいところや悪いところを紹介していきたいと思います。
Q. 普通の電動ではないキックボードと比べると、どう?
重い、でかい、かさばる以外のことだったら、普通のキックボードに比べればいいことが多いです。
一番大きいのは、やはり公道を走れることですかね。
一般的な電動ではないキックボードはスケボーなどと同じく法律では「遊具」として扱われるため、歩道を含め公道を走ってはいけません(そんなことお構いなしに乗っている人も多いですが…)
ですが、BLAZE EV SCOOTERは前の記事に書いたとおり第1種の原付と扱われるため、公道(車道)を走ることができます。
歩道は走れないので、歩道を通行したい場合は一般的な原付と同じく、エンジンをオフにして手で押して通行する必要があります。といってもモーターであってエンジンではないので、この機種の場合は電源をオフにするのがエンジンオフに相当します。
逆にデメリットとして、原付であるため、公園などで遊具として使用できないことが多いです。
電動ではないキックボードは特に取り決めが無い限りは公園などで使用できますが、この機種の場合はいわゆる「バイクの乗り入れ」に相当するので、公園に入ることが出来ないケースが非常に多いと思われます。
また、やはり原付であるため、ヘルメットの着用は必須ですし、免許を所有していない人は乗ることができません。
免許を持っていない人や子供などに「乗りたい!」と言われてもきっぱり「No!」と言わなければいけません。
Q. 他の会社も電動キックボードを出してるし、そっちのほうが性能も良さそうなんだけど…
私も、買ってみてから他の電動キックボードに気付き、あちゃーと思いました。本当です。
他社の製品は40km/hで走行できたり、35km以上走行できたり、軽かったりと、基本性能がBLAZE EV SCOOTERよりもいいものが多数あります。
でもよく見てみると、折りたたんだ際にあまりコンパクトにならなかったり、イスがなかったり、セキュリティ機能が別売りだったり、ミラーがすごく小さいものが多い印象です。
乗ってみると分かるんですが、コンビニに行ったときに駐めておくと、戻ってきたときに近くで車体をまじまじと見ている人がたまにいます。物珍しさに見ているだけだと思うんですが、車体の近くに知らない人がいるとちょっと不安です。
また、イスなんか必要ないと思うかもしれませんが、カーブの際や停止する際は、座っていた方がすごく安定するので安心です。イスって思ったより重要なんです。
ミラーに関しても、大きいと邪魔じゃないかと思うかもしれませんが、電動キックボードの多くはタイヤサイズが10インチ程度と小さい関係で、地面の凹凸で車体が上下に揺れることが多く、それに合わせてミラーも小刻みに揺れてしまうので、小さいミラーだと後方を確認するのが困難です。
そこそこの性能を持ち合わせていて、なおかつ基本機能が充実しているのは、今のところBLAZE EV SCOOTERだけだと思っています。
Q. 速度って本当に30km/hが上限なの?制限解除できない?
できません。
メーカーホームページの書き方もまぁアレなんですが、実はHIGHモードは30km/hを上限に抑えるモードではありません。上限を解除するモードなのです。
これは実験してみるとわかります。
後輪を浮かせた状態でECOモードにしてスロットルを回すと、ぴったり10km/hで頭打ちになります。MIDモードも同様に、ぴったり20km/hで頭打ちになります。
ですが、HIGHモードはそうではなく、およそ32.7km/hが頭打ちです。誤差の範囲にも見えますが、30km/hではありません。
でもこれだけだと信憑性に欠けますよね。
じゃあ次に、およそ35km/hの速度が出る下り坂にいるとします。
このとき各モードでスロットルを回すとどうなるでしょう?
普通に考えれば、最高速度を上回る速度が出てるわけですから、どのモードでも同じ速度になりそうですよね。
でも違うんです。
ECOモードとMIDモードでは、スロットルを回すと設定された制限速度になるよう回転を抑えるような動きをするため、エンジンブレーキ(?)がかかります。
ですが、HIGHモードだけは別で、エンジンブレーキがかかりません。
これは、HIGHモードでは回転を抑えるような動きをしていないからだと思われます。
これらのことから、HIGHモードは上限を解除するモードだと断定できます。
つまり、およそ32.7km/h以上の速度で走行することはできません。
それ以上の速度を出すには本格的な改造が必要になります。
ですが、法律で制限速度が30km/hと定められているので、困るようなケースはそうないでしょう。
Q. 改造ってできる?
できます、が、メーカーが非推奨とする行為なので、ここには書きません。書くとすれば次の記事です。
ですが、スマホホルダーを取り付けるとか、冒頭の写真のようにカゴやバッグを取り付けるという程度の本体をいじらない範囲でのカスタマイズはできます。
できますが…折りたたみ機能がある以上、適当にカスタムパーツをくっつけただけでは、正常に折りたたむことができなくなることがあります。
また、前カゴなどを取り付けた場合は、前方からヘッドライトとウインカーがしっかりと視認できなくてはなりません。
荷物を入れたらウインカーが隠れちゃった…みたいな場合は違反になりますので注意しましょう。
違反にならない範囲でのカスタマイズは問題ないと思いますし、むしろ私もゴリゴリやってます。
Q. イスを取り外して運用してもいいの?
基本的にはダメです。
座席部分と本体部分のポールにウインカー、テールランプ、ナンバープレートがついているので、根っこからイスを取り外してしまうと違反になってしまいます。
座席部分のみを取り外すこともできるとは思いますが、座席が付いている状態で申請せねばならないはずなので、取り外した場合の扱いがどうなるのかはわかりません。もしかしたら役所へ再申請が必要になるかもしれないので、お住まいの自治体に問い合わせるのが一番です。
メリットがないので取り外すべきではありません。
Q. バッテリーが切れてしまったら?
これには2つのパターンがあります。
間違った扱いをすると違反になるので気をつけましょう。
まだほんのちょっぴり残っている (ヘッドライト、テールランプ、ナンバー灯がすべて点灯する)
この場合、ライトが点灯している間はただのガス欠を起こした原付として扱われるので、普通のキックボードのようにスロットルを回さず地面を蹴って走行することができます。もちろん車道のみで、歩道ではダメです。
たとえ車道であっても、電源を切った状態では、またがったり、足を乗せたりしたまま走行してはいけません(原付を含む二輪車は、走行時に必ずヘッドライト、テールランプ、ナンバー灯の点灯が義務づけられているためです)。そうしたい場合は、かならず電源を入れましょう。
すっからかん ( ヘッドライト、テールランプ、ナンバー灯がすべて点灯しない あるいは 明らかに暗い )
この場合は整備不良として扱われるので、電源が入っている場合は切って、手で押しながら歩道内を通行しなければなりません。
またがったり、足を乗せたりしたまま通行すると違反になる (原付を含む二輪車は、走行時に必ずヘッドライト、テールランプ、ナンバー灯の点灯が義務づけられているため) ので、地面を蹴って進みたい気持ちをぐっと我慢しながら歩き続けなければなりません。
そうなる前に、怪しいなと思ったら早めに停止しましょう。
さいごに
なにか疑問なこと、聞いてみたいことがあればコメントをください。
追記する形でお返事しようと思います(できる限りで、ですが…)
この記事は第3弾 (修理・改造編) に続きます…
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