世の中には多種多様なノートパソコンがあります。
街の喫茶店やファストフード店でノートパソコンを使用している人をたまに見かけますが、みんな特にオシャレせずに使っているような気がします。
スマホやタブレットでは、おしゃれなケースやキャラクターデザインのケースを使用している人を多く見かけますが、なぜノートパソコンではあまり見かけないのでしょう?
その理由のひとつとして考えられるのが、そもそもそういう商品が少ないことや、自分の使っているパソコンにぴったり合う製品がないなど、オシャレしたくてもできないということではないでしょうか。
そういう”機種ごとの専用品”が多くあるのは、知る限りMacBookだけです。一般的なメーカーのパソコン向けでそういう製品ってほどんど見ません。
ステッカーをぺたぺた貼っている人はたまに見かけますが、そういう方法でしかオシャレを楽しめないのかなとも思ってしまいます。
じゃあ発想の転換です。「ないのなら 作ってしまえ スキンシール」という今作ったことわざにあるように、なければ作ってしまえばよいのです。
というわけで、今回は自作スキンシールを作ったよというお話です。
まず、スキンシールってなんだっけ?
スキンシールというのは、スマホやパソコンなどの画面以外に貼る全面シールのことです。
ケースではその機種ごとの専用品を用意する必要があり、なおかつケースの分だけ厚みが出てしまいますが、シールであれば専用品ではなくても構わないし、厚みもシールの分しか増えません。
そのぶん傷つきやすいという欠点はありますが、自由にオシャレを楽しめる唯一に近い方法でもあるのです。
どういうものを作ろう?
スキンシールは一部で需要があるため、スキンシールの自作をするキットがあります。
家庭用のプリンターで印刷して貼るだけといったシンプルなものが一般的です。
でも、それじゃちょっとつまらない…。どうせなら個性的なものを作りたいです。
…といろいろ考えている中で、そういえばhp (ヒューレット・パッカード) のノートパソコンで、天然の木材を使用した製品があったことを思い出しました。
その製品はキーボードの手前部分(タッチパッドやパームレストの部分)に木材が使われているようでしたが、そのアイデアをもらい、ノートパソコンの天板部分に木材を使ったスキンシールを作れないかと考えました。
アイデアを練る
天板部分に木材のスキンシール…普通に考えると木材は厚みがあるし、加工が難しいし、スキンシールには不向きです。
しかしある日、ホームセンターでこのような製品を見かけました。
これは、木材を薄く加工して裏面に両面テープがついている製品です。いわゆるリメイクシートと呼ばれるものに近い製品ですが、これは木目”調”ではなく天然木。本物の木材です。
これを加工して使うことにしましょう。
加工する
そうと決まれば加工です。
スキンシールを貼りたいパソコンの天板サイズを測ったところ、短辺がA4より少し小さく、長辺がA4より少し長いサイズでした。
なので、A4の製品だと少し足りません。そのため、A3の商品を購入し、適切なサイズに切り出して使うことにします。
天板サイズに切り出し、長辺に保護用のマスキングテープを貼ります。
なんの保護用なのかは、次の項目を見ればわかります。
印刷する
木材とはいえシートなので、かなり薄いです。サイズも、A4と比べてほんの少しサイズが違うだけなので、家庭用のインクジェットプリンターに十分入ります。なので、このシートをプリンターにセットし、パソコンからデザインを印刷します。
プリンターの給紙が折り返しタイプ(手前から紙を入れるタイプ)だと、プリンター内部での反転時に両面テープが剥がれて大変なことになる可能性があるため、背面給紙に対応した製品で背面給紙モードにして印刷してください
木材のため背景が白ではないので、カラー印刷するとたぶん思った色が出ません。
そのため、モノクロに加工した画像を印刷します。
長辺にマスキングテープを貼ったのは、うちのプリンターはたまに紙にインクが付着することがあるためでした。
表面の処理をする
印刷できたのでそのまま天板にペタ……ではありません。
天然木なので表面に毛羽立った箇所がありますし、このままでは傷や水分で大変なことになりそうです。
そのため、表面に加工処理をします。
今回は”水性工芸うるし”というものを使ってみました。
塗る前に表面をヤスリで軽く整えてから、水性工芸うるしをハケで塗ります。
乾いたらまたヤスリで整え、また塗って…という工程を何度か繰り返します。
途中で、割れないように実際にノートパソコンに貼り、マスキング処理をしてから、またヤスリと塗りを繰り返します。
そしてヒンジ部分など必要な箇所をカットして、完成です。
木目のデザインがちょっとおしゃれなパソコンになりました。
ね、簡単でしょ?
作ってみた感想
正直言って少し面倒くさかったです。というか、一度失敗しました。
でも、自分で作ったからこそかなり愛着がわきますし、他にはない世界に1台のノートパソコンになりました。
自分の推しで作ることで、痛ノートパソコンにすることだってできちゃいます。
さあ、みんなもノートパソコンにオシャレしよう!
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