ハイレゾヘッドホンをつくる

DIY

今更感のある記事ですが…

今では、電気屋でさまざまなハイレゾ対応製品が売られています。
イヤホン、ヘッドホン、アンプ、スピーカーなどなど…

しかし、ハイレゾに対応した製品は、どうしても高くつくもの。
いい音が鳴る(意見には個人差があります)といっても、音源も機器も高く、簡単には手を出せないという人もきっと多いことでしょう。

そんな人のための製品(?)が、いつの間にか上海問屋から出てました。それが、この製品です。
【上海道場(初段)】 ヘッドホン用 DIYハイレゾスピーカー2個セット(914732)

この製品は、よくある普通のヘッドホンの中身を交換することによって、ハイレゾ対応のイヤホンに改造してしまおうという、玄人向けの製品です。
もちろん保証なし、道具なしで、自分でなんとかできる人向けです。

安くハイレゾヘッドホンを手に入れたいとか、見た目が気に入ってる製品を再利用したいとか、そういう目的がある人にはいいかもしれません。
でもまぁ、ヘッドホンって通常は耳に当てる部分の反響とかそういうのも計算に入れて作られてるはずなので、あまり期待しない方がいいと思います。


※この記事によっていかなる事故・故障等が発生しようとも、当方は一切関知しません。
※「自己責任」という言葉の意味がわかり、かつ、その責任をとれる方のみ実践してください。

まず、注文して届いたものがこちらです。

特に注文ページ上にはメーカー名は記載されていなかったような気がしますが、どうやら箱を見る限りはMotorola製のようですね。(個体によって違うかもしれません)
手前にあるのが、ハイレゾ対応のスピーカー部分です。

そして、これを移植する先のヘッドホンは…記事のトップにある、見るからに安っぽそうなゲーミングヘッドセットです。
市内のハードオフで1,080円でした。

試しに改造する前に音を聞いてみましたが、出る音のひどいことひどいこと。
ぱっと聞いただけでも、安っぽい音だということがわかります。

見た目が痛々しくて気になるところではありますが、自宅用であれば何も問題は無いでしょう。
誰も見ていなければ恥ずかしくない!

というわけで、まずはヘッドホンを分解していきます。
分解方法はヘッドホンによって異なるものと思われますが、このヘッドホンの場合、耳に当たる部分を先に取り外します。

写真が白飛びしていてわかりにくいのですが、耳にあたる部分が上下左右4箇所のツメで固定されています。
分解用のツールやギターピック等で軽くこじって取り外しましょう。
ドライバーとかでやってしまうと、ヘッドホンが傷ついたり、耳に当たる部分が思わず裂けたりするので注意です。

耳に当たる部分を取り外したら、ドライバーでねじを外してヘッドホンを開けます。

開けたらそこに、購入した部品と同じような部品が鎮座しているので、それを交換します。
(写真左側の真ん中に固定されてる丸いのがそれです)

ヘッドホンによっては、すでに装着されている部品と今回のスピーカー部でサイズが合わない可能性があります。
その場合は、あきらめましょう。

交換方法ですが、まずすでに装着されている部品につながっている線を半田ごてで外します。
このとき、線の色と装着されている部品のプラスマイナスをしっかり覚えておいてください。
逆につけてしまうとスカスカな音になってしまいます。

線を外したら、次に装着されている部品を取り外します。
接着剤などでくっついていることが多いので、無理せず丁寧に外します。
ドライヤーなどを併用することで、取り外しやすくなるかもしれません。
(やけどやプラスチックの変形には注意しましょう)

部品を外したら、買った方のスピーカーを同じように装着します。
接着剤を忘れずにつけ、プラスとマイナスを間違いなくつなぎ、あとは逆の手順で元に戻して完了です。

慣れた人なら、15分あれば交換できるでしょう。


肝心の音ですが……

交換前と比べて、低音、中音、高音、解像がはっきりするようになりました。(つまり全部)
元があまり良くなかったのかもしれませんが、合計4,000円のヘッドホンとしては、お値段以上の音が鳴っているような気がします。

エージングをすると、もっと変わるかもしれません。
ハイレゾは気のせい(プラシーボ効果)とする人もいますが、私はそうは思いません。なんとなく、深みがあるように感じます。
まぁ…感じるだけです。

感じ方は人それぞれですが、今回は、久しぶりに作って良かったと思えました。
高い買い物ではないので、気になる方は日曜DIYにおひとついかが?

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